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バランススコアカードのご案内

黒岩延時公認会計士事務所では、バランススコアカードを活用した総合的な経営施策の策定とその実行をサポートいたします。

バランススコアカード手法ではお客さまの経営陣、従業員の方々とともに企業活動,経営環境を再点検して戦略目標達成のために全社一丸となって行動するための具体的なアクションプランを策定します。

詳しくは当事務所までお気軽にお問い合わせください。


バランススコアカード手法の導入

バランススコアカードは、経営計画を社員の日常業務の中に落とし込んで確実に実行することを目指す経営理論です。
社員が現状を把握し、個々の課題や強みの因果関係を把握してそこから戦略目標を立て、それらの目標と経営計画の整合性をとりながら具体的なアクションプランと評価基準、評価方法までを定義します。これによって全社一丸となって経営目標達成に邁進する体制を作るのがバランススコアカードの目的です。


経営目標の確認・オリエンテーション・SWOT分析

① 経営目標の確認、オリエンテーション

経営者より、現状の概観と経営目標の説明をしていただきます。現在会社がどのような状況にあり、今後どうなっていくべきか、またそのささえとなる会社の経営理念はなにか、社員の方々ともども再確認します。

② SWOT分析

いよいよ参加社員全員でBSCに取り組みます。
まず、社員を2つのチームに分け、これ以降の作業は各チームでそれぞれ個別に行います。
最初にSWOT分析を行います。これは、会社のStrength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Thread(脅威)をひとりひとりが考えて、ポストイットに書き出していきます。各自が自由に考えてどんどん書いていきます。思いついたこと一つをポストイット一枚に書くので、ポストイットを何枚も使います。全員が書き終わったら、チームごとに1枚づつ大きな模造紙を用意して下記のSWOT分析表(図1)を作り、強み、弱み、機会、脅威のそれぞれの項目に該当するポストイットを全て貼ります。

強み、弱み、機会、脅威のそれぞれについてすべてのポストイットを貼り終えたら、重複しているものがあれば重ねて貼りなおし、整理していきます。これによって、みんなの考える強み、機会、脅威が洗い出されたら、次はSWOTマトリックスの作成です。         

SWOTマトリックスの作成

③ SWOTマトリックスの作成

SWOTマトリックスの作成は、SWOT分析で洗い出された強みと弱みについて、機会と脅威、経営目線を踏まえて戦略をたてるための作業です。

チームごとに下記のSWOTマトリックス表を作ってSWOT分析で得た強み、機会、脅威を載せていきます。

次に、マトリックスの縦と横から見て、
・機会に関連する強み
・脅威に関連する強み
・機会に関連する弱み
・脅威に関連する弱み
を探します。たとえば、機会として「競合他社がない」があり、強みに「花形商品を持っている」があれば、この機会と強みは大きな関係があるかもしれません。
縦と横の関連性が非常に強い項目は、縦横が交わる升目に◎をつけます。関連性が強い項目は○、一応関連性があるという項目は△をつけます。チームのみなさんで話し合いながら関連性を評価していってください。

この作業が終わると、SWOTマトリックスは以下の様になります。


SWOTマトリックスによる戦略目標の策定

④ SWOTマトリックスによる戦略目標の策定

SWOTマトリックスでは強み、弱みのそれぞれについて、横に見ていったときの◎や○が多いものは機会や脅威に関連が強いので重点項目ととらえることができます。それらを中心に、強みと弱みの各項目について戦略目標を立て、マトリックスに記述します。

これより、たてられた戦略目標がそれぞれ会社のどのような強みや弱みにもとづいたものか、また機械や脅威といった外部環境とどのような関連があるのかが参加している社員の方々にも把握できます。

ここまで来たら、全員で集まって、それぞれのチームで作ったSWOTマトリックスと戦略目標を発表しましょう。チームの構成メンバーの違いから、チームによって異なった戦略目標がたてられているかもしれません。
おたがいのSWOTマトリックスを理解して、自分のチームのSWOTマトリックスを見直してみましょう。

SWOTマトリックスで戦略目標が決まったら、つぎは戦略マップの作成です。
これは、ここで決まった戦略目標が「財務」、「業務プロセス」、「人材・変革」のどの分野に当てはまるのかを考えながら各戦略目標の関連性と因果関係を理解して、それらの戦略目標と会社の経営目標、ビジョンとの整合性やつながり方を確認するための作業です。

戦略マップの作成

⑤ 戦略マップの作成

バランススコアカード手法ではこれまでのSWOTマトリックスの分析から得られた個々の戦略目標を最終的には個別のアクションプランを具体的な目標、評価基準にまでブレイクダウンします
そのまえに、これまでに得られた戦略目標群が全体として整合性がとれており会社の活動の全体をカバーしているかを確認します。

戦略目標が会社の活動全体をカバーしているかどうかを確認するためには各戦略目標がそれぞれ以下のどの視点に対応するかを見ていきます。これによって戦略目標の洗い出しに偏りがないか、見落としがないか、また各戦略目標の間にどのような因果関係があるのかを確認します。

1) 財務の視点

株主や従業員満足度を含めて、財務的な視点から会社の利害関係者にとって望ましい業績 を考えます。戦略目標としては具体的な財務数値目標、評価の基準としては利益率などがその例です。

2) 顧客の視点

会社の経営目標を達成して顧客満足度を上げるためにどのように行動すべきか考えます。戦略目標としては たとえば「クレームへの迅速な対応」や「ニーズにあったサービスの提供」などがその例です。

3) 業務プロセスの視点

財務上の目標や顧客満足度の向上のために業務プロセスをどのように改善していくかという視点です。工程の見直しや新しいビジネスモデルの導入などを含め、財務の視点や顧客の視点から見た各戦略目標達成のためにそのような業務プロセスの改善が必要か、これまであげられてきた戦略目標のうち業務プロセスに関係するものが財務上の戦略目標や顧客満足度に関わる戦略目標を実現するものとなっているかを確認します。

4) 人材・変革の視点

上記の各視点に当てはまる戦略目標を達成するために必須となる社員の教育、企業風土の改善、チームワークの強化、円滑なコミュニケーションなどが整っているか、また戦略目標としてカバーされているかを確認します。

SWOTマトリックスで得られた各戦略目標が上記の各視点から確認するため、各チームで戦略マップ(左の図)を模造紙に描いて各戦略目標をそれぞれの視点の欄に書きこんでいきます。

上記のように各戦略目標間の因果関係が確認できたでしょうか。また、各戦略目標が全体としてすべての視点をカバーしているか確認してください、

各チームでここまで進めてきたら、全員で集まってチームごとにこれまでの分析結果(SWOTマトリックスによる戦略目標と戦略マップ)を比較してみましょう。


バランススコアカード作成の準備

⑥ バランススコアカード作成の準備

ここまでの作業で各チームごとに戦略目標を洗い出して、その相互間の因果関係とそれらが「財務」、「業務プロセス」、「人材・変革」の各視点をカバーしていることをききました。そしてそれをチームごとに発表し、他のチームではどのような戦略目標を立て、どのように因果関係を定義しているかを見ました。そこで、今度は各チームの立てた戦略目標を各支店ごとにまとめて、重複しているものは一つにまとめましょう。

各視点ごとに全チーム統合の戦略目標リストができあがったら、残る作業はバランススコアカードとバランススコアカードメジャーの作成です。バランススコアカードとは、これまでの作業で得られた各戦略目標ごとに以下の点を明確に定義した表です。

業務評価指標(KPI)
戦略目標達成をはかる単位です。たとえば、戦略目標「職員満足度向上」の業績評価目標としては「研修」や「資格獲得支援」などがその例になります。
業務評価指標(KPI)はひとつの戦略目標あたり複数定義することができます。